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日韓国交正常化60周年記念—第18回日韓研究者交流協会(JSPS韓国同窓会)シンポジウムを開催

2025年9月26日(金)、韓国・ソウル市のソウル大学蓮建キャンパス医科大学大講堂において、第18回日韓研究者交流協会(JSPS韓国同窓会)シンポジウム「持続可能な日韓協力の道を模索する」を開催し、研究者・学生等約80名が参加しました。本シンポジウムは日韓国交正常化60周年記念事業として在日韓国科学技術者協会及び日韓工科大学理工系学部留学生総同窓会などとの共催で行いました。

シンポジウム登壇者等の集合写真

開会式では、JSPS韓国同窓会長である延世大学のキム・テクジュン教授が挨拶を行い、続いてソウル大学のイ・ホヨン医学部研究副学長、日本学術振興会の水本哲弥理事、在大韓民国日本国大使館の大西一義経済公使、韓国研究財団(NRF)のカン・ドンソプ国際協力本部長、在日韓国科学技術者協会のホン・ジョングク会長、日韓工科大学理工系学部留学生総同窓会のイ・ジュウォン会長から祝辞が述べられました。

キム・テクジュン会長
イ・ホヨン副学長 水本哲弥理事
大西一義公使 カン・ドンソプ本部長
ホン・ジョングク会長 イ・ジュウォン会長

講演のセッションでは、日本から2名の研究者(北海道大学の門出健次教授、立命館大学の中戸祐夫教授)が、韓国から2名(素材・部品・装備技術融合研究組合のソン・ハクギョン理事長、建国大学のイ・グァンホ名誉教授)が講演を行いました。その後、日韓工科大学理工系学部留学生総同窓会、在日韓国科学技術者協会、日韓研究者交流協会(JSPS韓国同窓会)からそれぞれ機関紹介が行われ、自身の日本での経験も含めて継続的な日韓協力・交流に果たす役割を参加者と共有しました。

門出健次教授 中戸祐夫教授
ソン・ハクギョン理事長 イ・グァンホ名誉教授
JSPS韓国同窓会クォン・ジュンギ首席副会長(全北国大学教授) 講演の様子

事業説明のセッションではJSPSとNRFがそれぞれの事業を紹介し、両機関が連携して実施している事業についても説明しました。JSPSとNRFは1979年にNRFの前身である韓国科学財団(KOSEF)と研究者交流事業を開始して以来、40年以上にわたって両国間の学術交流の発展に貢献してきました。さらに、JSPS韓国同窓会員のヨン・ギュヨン教授(建国大学)からJSPS事業経験談が共有され、海外での研究経験の重要性が語られました。

ヨン・ギュヨン教授 NRFチェ・ウォングン国際協力基盤造成チーム長

今年は日韓国交正常化60周年という記念すべき年であり、シンポジウムにはソウル大学や延世大学等の学生や若手研究者も参加しました。キム会長から「持続可能な日韓協力の道を模索する」というテーマには、過去を記念するだけではなく、今後、両国がいかに協力の枠組みを継承し、さらに発展させていくかを共に考えるという意味を込めているとの言葉がありました。JSPS北京研究連絡センターとしてもこのシンポジウムが今後の日韓学術交流促進のきっかけとなり、日韓の学術連携の未来を担う若手研究者たちへの力強い励みとなることを心から願っています。

JSPS韓国同窓会員と日本からの研究者、水本理事などの集合写真