2017年9月2日(土)、JSPS中国同窓会天津支部会による学術セミナー「治療および薬物研究に向けた腫瘍の分子ターゲット」が天津医科大学学術会議中心で開催されました。今回のセミナーは孔德新 JSPS中国同窓会長・天津医科大学教授が企画したもので、同窓会員のほか、中国内外の研究者約60人が参加しました。
はじめに孔会長が日中双方のゲストスピーカーを紹介したあと、廣田薫 JSPS北京研究連絡センター長がJSPS事業について説明を行いました。続いて旦慎吾 がん研究会がん化学療法センター分子薬理部副部長が「Identification of a unique anticancer drug lead, M-COPA, by using :its mode of action and antitumor profile」と題した講演を、劉建文 華東理工大学薬学院教授と厖天翔 中国医学科学院血液病研究所教授がそれぞれ「光線力学療法における分子ターゲット」、「白血病細胞の多剤耐性薬」と題した講演を行いました。会場に集まった参加者からは活発な質疑応答が行われました。
JSPS中国同窓会はこのような学術イベントの企画を含めた支部会活動に力を入れて取り組んでおり、同窓会員間の親睦を深めるのみならず、日中研究者間の学術交流の場としても有意義に機能しています。JSPS北京研究連絡センターでは、今後もJSPS中国同窓会と協力し、同窓会ネットワークを生かした研究交流を促進していきます。
|